• 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

知りたい!世界一になったフィンランドの教育って?!日本の教育がよくなりますよーに!と願いをこめてお届けします。



フィンランドの教育|ワールド・スタディーズ|本当はどうなの?この教育法|幼児教育って必要?|教育について語る|国内の取り組み|海外の取り組み|教育について学ぶ|教育用語辞典|書籍紹介|団体紹介

フィンランドの教育制度

就学前準備としてのプレスクール

フィンランドでは日本の小中学校にあたる基礎学校に入学する前に6歳児向けのプレスクールが学校やデイケアセンターで行なわれており、母国語や数字に触れたりしながら、勉強したいことや興味が持てるものを探したりして、就学の準備のための教育を行ないます。

義務教育は9年間の基礎学校で

フィンランドの義務教育は小中学校がつながった9年制の基礎学校で行われます。基礎学校に入学するのは基本的に7歳の8月からですが、何か正当な理由がある場合は6歳からでも8歳からでも入学が許されます。ほとんどの生徒が地元の学校に通いますが、母語教育や選択授業の違いで他の学校を選ぶことも可能です。基礎学校での成績は他人と比較しない絶対評価で表し、全学校での統一試験もなく、個人や学校を順位化することはしません。

成績次第で10年生として残ることができ、1年間特別なカリキュラムを受けることができる。

基礎学校の最終学年に主要教科の評価次第で進学校が決まりますが、基礎教育を終えた生徒の中で、最終成績を見てまだ勉強量が足りないと感じた場合はもう1年間、10年生として残ることができ、1100時間にわたる専用のカリキュラムが組まれます。日本では留年をネガティブなイメージとして見ていますが、フィンランドでは勉強が足りないのでもう1年間勉強しようという考えは当然のことして見られています。10年生を修了した生徒は職業学校に入学すると1年飛び級ができ、普通高校に入学しても単位制のため早ければ2年で卒業ができるので、留年=不利にはなりません。

ほとんどの子どもが高校か職業学校に進学。

55%が普通高校に、37%が職業学校に、2%が10学年に進学し、残り6%は就職や職場訓練などの社会経験を積みながら勉学を続けることを選択しています。志望校に関しては、フィンランドの高校及び職業学校に学力の差はないので、基本的には地元にある学校に行き、そこで何を学ぶかを重要視しています。

高校は単位制で、早い人で2年、遅い人で4年で卒業

高校は学年制ではなく、単位制を導入しているため生徒が望んでいる教科を学習できます。卒業単位数は75単位で、早い人で2年、遅い人で4年かかります。高校を卒業した後に大学もしくは高等職業専門校へ進学を希望した学生は、年に2回ある4科目の大学入学資格試験を受験します。問題は全て記述式で答えるので単なる暗記法では難しく、ちゃんとした知識の活用が求められます。また、職業学校で学ぶ学生が、途中で普通科高校に入学したり、大学にも入学できるようにもなっています。

大学に約30%、高等職業専門学校に約35%の人が進学

大学に入学するには入学資格試験の成績と大学独自の試験で決まります。試験にはペーパーテストや適性検査、面接などがあります。大学の他にビジネス・保健・技術などの専門教育が行われる高等職業専門校があります。高等職業専門学校は仕事の資格を取るための専門学校になっており、社会人が別の資格を取るために繰り返し入学する人も多いようです。大学に約30%の人が、高等職業専門学校に約35%の人が進学しており、この他に成人学校で学んでいる人も合わせれば、かなりの人が高等教育で学べる高学歴国家と呼べます。

もちろん大学に入学できなかった生徒もいますが、社会経験を2、3年かけてから入学する人や高等職業専門学校に行ってから編入する人、働きながら学んで入学する人もおり、千差万別です。




  • エコ用語辞典
  • エコ住宅用語辞典
  • 家庭菜園辞典

  • インフォリンク・ジャパンについて
  • サイトマップ

フィンランドの教育|ワールド・スタディーズ|本当はどうなの?この教育法|幼児教育って必要?|教育について語る|国内の取り組み|海外の取り組み|教育について学ぶ|教育用語辞典|書籍紹介|団体紹介