絶対評価で競争はさせない。
競争型教育も習熟度別編成授業もやめた結果、成績の底上げに成功!
今では、競争型教育をやめたことで成績の底上げに成功したフィンランドですが、昔は競争型の教育を行っていました。しかし、競争型の教育は能力の高い子や低い子にとってもなんらプラスにならないとして、1985年に国を挙げて習熟度別編成授業を中止し、競争をなくす教育方法をとることにしました。 現在フィンランドでは、1人1人の成長を支援するという方針を徹底しているので、周りと比較するためのテストも競争も義務教育期間の16歳までは行っていません。学力に差がある子を同時に教えることは、様々なレベルの生徒に対応していかなければならないので教師に大きな負担がかかるといわれていましたが、PISAの結果を見る限り上手くいったといえます。
個人の到達度を図る絶対評価
フィンランドの教育は評価を基本的にはしません。ここで言われる評価とは、他人と比較した場合の評価のことです。他人と競争するためのテストは16歳までなく、中学での成績は絶対評価であくまでも個人の到達度を図るものになります。大切なのは生徒が何に関心を持って、自分の能力を生かしつつ将来目指す職業を見つけることになります。テストの点数は通過点のわずかな評価にすぎず、子どもたちにはもっと長い目で人生を考えて欲しいということです。