基礎学校卒業で4ヶ国語が話せるように!
まず、母語の構造をしっかり学ぶ。
フィンランドの学校では、フィンランド語が他国と違う形態と文法を持っているため、基礎学校の低学年の内から徹底的にフィンランド語を学びます。そして、母語しか話せない人間は世界で通用しないと考えているので、大学での参考書が全て英語で書かれているように、英語の学習にも力を入れています。母語を学ぶことは、フィンランド人としてのアイデンティティを持つだけでなく、他言語を学ぶためにフィンランド語の文章構造をしっかり理解しなければなりません。
3年生から英語、4年生からは新たな外国語を。
1、2年生時に週の19時間授業でフィンランド語を学び、3年生になると最初に簡単な英語の歌を教え、英語を勉強します。英語文法を教える際には、フィンランド語の文法がわからないと英語の文法もわからないので、先にフィンランドの文法を理解させたうえで教えます。4年生からは、また新たな外国語のスウェーデン語やドイツ語を始め、基礎学校を卒業する時には母国語を含めて4つの言語を話せるようになります。
とにかく言葉を大切にしています。
この国民みんな平等意識は、移民の子にも同じことがいえます。フィンランドにいる移民は平等に扱われ、母語とフィンランド語もしくはスウェーデン語とのバイリンガルを取得できるよう保証されています。具体的には、フィンランド語を母語にしていない人は週2時間以上の母語学習と、週2時間以上のフィンランド語学習の特別支援教育が受けられます。また、憲法ではマイノリティの人たちの言語のほか、手話までもが教育の保証の対象とされています。